30年ほど以前に製鉄所の要望で 15o位から80o程の鉄の丸棒の数を1日8万本ほど数えたい。 最高温度800度ほどの丸棒を断熱ガラスの陰から人間が数えている。 断熱ガラスは60p角ほどで辺りは60度以上の超高温。 其処に行くと20分ほどドバーッと汗を掻き そのあとは炬燵の中に体全体を突っ込んだような状態なのです。 まだレーザー光などの測定器も出現したばかりでした。 いまならビデオカメラで容易に判定できるのですが・・・ しかもその鉄棒は定尺に切られて大きなチェーンに乗って運ばれてきますが ガタンガタンと進んだり停まったり、 どうかするとバックまでするのです。 それをレーザー距離計を2台利用し、 コンピュータで通過―逆走判断して加減算計数しました。 その際に信号処理に特殊なICフィルターをメーカーに特注して作ってもらい 4個を装置に使いました。 一般市販品ではないので1個予備品を手元に置いていましたが 使うことなくそのICを超低音用3Dスピーカーシステムのフィルタ―として 遊んだりしたのですがko れも使う事を終え、 捨てようと思ったのですが思い出がいっぱい残っていて自分で捨てもできず 音響関係の大ベテランの方に遊んでもらおうと差し上げたところ お礼に素麺を頂戴してしまったのです。 そのソーメンの化粧箱を眺めていたら・・・ ピンホールカメラを作りたくなった。 0.02oのステンレス箔を持っているので設計した穴径は0.31oでした
仕上がったのは0.32o顕微鏡写真です。 僅かに大きいのですが良いでしょう。 キレイな丸穴になりました。
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