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 「心に留めた風景」29 ebatom  2020年11月28日(土) 12:29
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「心に留めた風景」29

「踊り子」

よくね、若いカメラマンなんかがね、
役者や踊り子やスポーツ選手などの取材時に、
「彼らの日常の素顔や真実の姿を知りたい」なんてのたまって、
楽屋裏やロッカー・ルームに押しかけたりするでしょ。
そして化粧を落とした素顔や、
抜け殻みたいに疲れた選手を撮って我が意を得たり、みたいな顔をしている。
しかし、それでヒューマニズムでも語るつもりか?それは勘違い。
役者は舞台で、スポーツ選手はフィールドで対峙しなければ何の意味も持たない。
彼らがハレの舞台に登場するには何か月も稽古、練習をして、
体調管理して、万全の体制で挑んでいるんだ。
大勢の観客に楽しんで貰えるように、
舞台やステージやグラウンドに命がけで立っているんだよ。
それを休憩時間に盗み撮りするなんて失礼極まりない。
そんなことしても、煙草をくわえた普通のおじちゃんやおばちゃんが写るだけ。
何も見えてこない。もっと彼らの芸や技を尊重しなくちゃ。
モノを伝える表現者として対等に勝負しなくちゃ。
「カンボジア、アプサラス・ダンサー」

  ebatom  2020年11月28日(土) 12:29 修正
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 「心に留めた風景」28 ebatom  2020年11月15日(日) 22:48
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「心に留めた風景」28

「運命の出会い」

まだ十代だろうか、
今日この日は、彼女達にとって
自らの一生を決める最も重要な日になるに違いない。
伴侶探しの2日間のお祭り、中国貴州省ミャオ族の「姉妹飯節」だ。
近隣の村々から1年に1度だけ独身の男達がやってきて、
適齢期の女の子達を品定めする。
彼女達は一様に期待と不安を胸に秘め、
山から下りてくる、いつ、どこの、誰か分からない男達を
完全正装して待ち受ける。
一度も会ったことがない相手と結婚するのだから、
今日は真剣そのものだ。
その心境はいかばかりか・・・

  ebatom  2020年11月15日(日) 22:49 修正
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 「心に留めた風景」27 ebatom  2020年11月7日(土) 13:35
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「心に留めた風景」27

「和平と寅吉の狛犬」

福島県は人里離れた阿武隈山中の古刹神社。
そこにひっそりと荘厳な狛犬が鎮座する。
まるで博物館にでも展示できそうな文化遺産級の石造だ。
先の震災で甚大な被害を受けたこの地域。
もはや完全な形では残っていないだろう。
和平と寅吉師弟による素晴らしい作品群が
このあたりに確かに点在していた。

  ebatom  2020年11月7日(土) 13:35 修正
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 「心に留めた風景」26 ebatom  2020年10月31日(土) 18:06
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「心に留めた風景」26

「バカッター」

誰にも遠慮することなどない。
これはパフォーマンス・アートだからね。
君達の気が済むまで自由に身体表現すれば良い。
「俺はこんなこと出来るビッグな男だよ」
と虚勢を張りながら青く瑞々しい孤独の叫びを、
深い闇の向こうに横たわる青春の葛藤を見せてくれ。
核家族化、家庭崩壊、出世競争という時代の波に揉まれ、
消費社会の海で溺れ、ついに行き場を失ったなら、
冷蔵庫に隠れたって良いじゃないか。

物理的破壊行為だから弁償さえすれば済む。
償うカネがなかったら親に泣きつこう。
親に無視されても心配いらない、闇バイトだってあるじゃないか。
もし逮捕されたら、しばらく自由が無くなるけど3度の食事は保障される。
大勢のネット・ユーザーが次回のアップも楽しみに待っているんだ。
どんどん芸術作品を制作してね。

そんなよそ様の撮影したネット投稿画像を50コマ余ほど収集し、
「バカッター達の青春」と題して「輝く人。」シリーズに収めた。
とうとう、僕にカメラはいらなくなった。
そう“人の褌で相撲を取る”の図。わはははは!

  ebatom  2020年10月31日(土) 18:06 修正
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 「心に留めた風景」25 ebatom  2020年10月25日(日) 0:40
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「心に留めた風景」25

「体毛」

「体毛ケアしている男性、清潔感を感じます」・・だって・・・
脱毛クリームのコマーシャルだけどね。
それなら体毛の濃い男性は全員不潔に見えるのか?
ジョージ・マイケルやブラッド・ピットもそうなのか・・・

高校生活は男子校だったので、クラスメートの裸姿を見る機会も多い。
中には髭や体毛が濃く、胸毛もある男子生徒が何人かいたものだ。
最近はそんな剛毛男性をとんと見掛ける機会がなくなり、
性差や個別性が失われ、いつの間にか
皮膚ツルツルの草食系男子ばかりが目立つようになった。
体毛はムダ毛なのか・・・
何やらこの傾向は食生活や地球環境に左右されるのか、
または高度な進化過程なのか、僕にはどうも解らない。
将来、誰もが同じ容姿、同じ顔かたちになり、画一化されるなら、
どこか世紀末の匂いを感じないではいられない。

「剛毛の女装家」

  ebatom  2020年10月25日(日) 0:40 修正
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