オリンパス:35ECR

オリンパスEC〜EC2を距離計連動式にしたカメラ。ちょうどフジカGEとGERの関係と同じである。E. Zuiko 42mm F2.8である。 曇ったレンズの試写

2002年7月4日

 

オリンパス35DCと本機で3000円のジャンク。

シャッターレリーズが戻らないことがあるのとヘリコイドと距離計の連動がおかしい。シャッターは鬼門のセイコーESFであるが、一応動いていた。

残念ながら前群が曇っている。きっと写りに影響するだろう。レンズとヘリコイドがEC2と同じならば移植しちゃおうかな(笑)

前からバラしていく。オリンパスEC2とほとんど同じである。距離計連動のためのリングがあるのとCds用の接点があるのが違い。

なおEC2でファインダー横にあったCdsの受光部はレンズの上に移されている。ここに距離計の窓がくるための設計変更である。

距離計との連動がおかしかったのは単なる組立ミスであった。

なお電池の工夫はここを見て欲しい。

矢印の二本のネジをはずし、前板を固定している4本のネジをはずすと簡単にレンズ・シャッターブロックがはずれる。
Cdsがあった場所に無理矢理レンジファインダーを組み込んだため苦心の設計である。

これが鬼門のセイコーESFシャッターである。ミノルタハイマチックEと全く同じ絹巻きの極細銅単線で配線されている。液漏れをおこすと一巻の終わりである。

シャッター基板はハイマチックより小型化されているが機械的な動作は全く同一である。

可動部に少量の注油を行うことで階調に動き始めた。

2003年4月29日 追加  

レンズのよさそうなジャンクを手に入れた。

シャッターが時々開かないので分解整備する。

構造は35EC2とほぼ同様。Cdsがレンズ側に移動している。

羽根まで分解するためにはCdsの配線をはずす必要がある。

三枚羽根である。電子シャッターは小さな駆動力で動くため羽根の粘りには非常に弱いのである。ベンジンで洗浄を行った。