オリンパス:35EC2の分解・レストア

ゾーンフォーカスのコンパクトカメラ 。 オリンパスペンの面影もありますね。作例 電池についての工夫

2001年4月23日

2001年4月30日更新

 

ジャンク10台セットのうちの一台。

不良個所は

  • シャッター切れず
  • 巻き上げ不可
  • レンズ・ファインダーカビ

 

電子シャッターなので、根本的な修理は見込み薄です。

幸いに、電気系は電池ボックスの接点を磨くだけでOK。

巻き上げもシャッターのストッパーが固着してリリースしなかっただけなので注油を行いました。

 

巻き上げはちょうどオリンパスペンと同じです。

電気カメラもあきらめずに一応開けてみましょう。結構単純な故障が多いはずです。

隙間からトランジスタやコンデンサがちょこちょこ見えます。

 

巻き上げはちょうどオリンパスペンと同じです。

シャッターボタンの下に多重露出を避けるためのストッパーがあります。ここが固着していました。

 

さらに分解してみると、こんな構造です。

距離計はありません。

この切り抜きの部分にゾーンフォーカスの針が入ります。

レンズボードは簡単にはずれますが、元通りに取り付けるのは少し面倒です。

フラッシュマチックの連動部とゾーンフォーカスの連動部に気をつけれれば大丈夫です。

おお。極細のリッツ線で配線されています。可動部と配線がこすれしょうな部分もあります。この辺の断線があったりコンデンサの不良があったら即お手上げですね。

齋藤秘密研究所のミノルタハイマチックEのレストアのような技術も根性もない私にとっては...

ちゃんと動いたから良しとしましょう。

時々シャッターが開かないことがあるので、分解掃除にトライしました。

リングをはずすと、このように見えてきます。ワッシャははずさなくてもOKです。

プラスネジを3本はずします。

シャッターのカバーが見えてきました。マイナスネジを3本はずします。

シャッターが露出しました。三枚羽根です。はずしてベンジンで洗浄しました。

この個体は、羽根よりはむしろシャッターが乗っているリングの汚れが主でした。

 

こんなかんじでバラバラになります。
 

なんてことないカメラですが、これが良く写るのです。作例をご覧ください。

電池についての工夫。