LOMO:ヴァスホート(Voskhod)のレストア

LOMO製の目測カメラ。ヴァスホートとはロシア語で「日の出」という意味らしい。1964-1968年の生産、T-48というトリプレットレンズがついているが、このレンズただ者ではないのである。ということで作例

2001年11月22日

 

 

ファンカメのHPで見てからなんとなく気になっていたカメラ。

T-48のスペックは45mm F=2.8である。

どっちが上かわかりにくい。田中長徳氏の著書で35mm判のタ縦位置専用カメラ「ボストーク」として紹介されている。
底?にあるのはセレンメータのISO調整ダイアル。

前玉回転式のピント調整。

ヘリコイドの安物グリスが絞り・シャッター・レンズに流れ込んでひどいことになっていた。

シャッターはベタベタのグリスを物ともせずなんとか動いていた。LOMOのシャッターは油に強いのだろうか?

シャッターは非常に精密な工作がなされている。LOMOとしては異例である。

下の空間はセルフ用だと思われる。
部品の工作精度は非常に高い。

中玉・後玉にグリスが流れ込んでいた。トリプレットなので中玉をはずせば全部掃除できる。

シャッター羽根・絞りはベンジンで掃除した。黄色いグリスが流れこんでベタベタであった。

追針式の露出調整。メータは大きくてごつい。

このカメラはドイツ製カメラのような精密感がある。ソビエトカメラもやれば出来るのである。

   
   
   

 

  • レンズ:T-48 45mm F=2.8
  • ピント調整:目測式
  • シャッター:B, 1, 1/2, 1/4, 1/8, 1/15, 1/30, 1/60. 1/125. 1/250
  • 露出調整:セレン、追針式