古い二眼レフにフレネルレンズを入れる その(1) 失敗編

古い二眼レフのピントグラスは普通のスリガラスであることが多い。少々暗いので少しでも明るくしてみることにした。

2003年11月23日

 

今回、フレネルレンズを追加するのは、国産の名機リコーフレックスVIIである。このようにピングラは普通のスリガラスである。

国産の二眼レフはたいてい同じような構造になっている。

使うのは、ずばり「フレネルレンズ 文庫本タイプ」。大きい文具屋に行くと手に入る。

今回は株式会社ティ・シー・シーのものを使ったが、コクヨにも同じような製品がある。いずれも400円程度で手に入る。

株式会社ティ・シー・シー製。薄くて軽いのであるが、フレネルレンズの溝間隔が広いのが欠点。カードサイズのものは溝間隔がずいぶん細かいが、残念ながら大きさが足りない。

ピングラと同じサイズに切り抜く。これは普通のハサミやカッターで簡単に切れる。

これをピングラの下側に挟み込めばOK。ピントの移動はない。

 

フレネルレンズの効果確認
ファインピクスS2Pro ニッコール105mm F2.8D F3.3 1/10sec

 

フレネルレンズなし

暗いがピントの山ははっきり判る。

フレネルレンズあり

たしかに明るくはなっているがフレネルレンズの線が少々目障りかもしれないし、フレアが増えた。

 

古い二眼レフにフレネルレンズを入れる その(2) なんとか成功?編

しばらく使ってみたけどどうもイケナイので試行錯誤するのであった。

2004年6月12日

 

 

フレネルの目が粗すぎるし、上からの光で反射してコントラストが低下するのである。ピントのヤマはフレネルがないほうがずっとわかりやすいのであった。

そこで、文房具屋で目の細かいフレネルを買ってきた。

ITOYA Pocket Lens (PL-A)というもので税込み157円であった。メーカはここかな?

大きさが足りないのは×だけど、この目の細かさはカメラ用のフレネルに匹敵するのである。

周辺を切り取ってこんな形で重ねる。両端をパーマセルテープでとめて終了。

ファインダが暗いのが有名な?アイレスフレックスオートマット(ニッコール)に組み込んでみたらこうなった。

スゴイ集光効果である。フレネルのかかっていない上下が本来の明るさ。ちなみに、このカメラの表面鏡は既報のとおりに交換してある。

KOKUYOの同じような製品も使ってみたが全く同じ効果が得られた