マミヤ: スケッチ(Mamiya: Sketch)のレストア
135フィルムを使うのであるが、24x24mm正方形フォーマットのちょっと珍しいカメラ。広末涼子が愛用しているなどどいう噂あり。 しかし広末が露出計を持って歩く姿は想像もできんなぁ。
・古い作例(( 1・2 ・3)
マミヤの超マイナーレンジファインダー機、マミヤスケッチ。
高知市のサンカメラというカメラ屋さんで偶然遭遇し、即座にゲット。平成13年2月のカメラ雑誌の広告に、なんと85000円で出ていた。そんなに値打ちのあるカメラではないが、希少品であることは間違いない。この小さなボディに距離計を組み込んだのは立派だと思う。
ちなみこのカメラ、何の知識もなく10000円で買ったのである(^^;;
後ろにいるデミ君より一回り小さい。
フィルムの巻き上げレバー、巻き取りレバー、ASA表示板をはずし、両サイドにあるマイナスねじをはずせば簡単にトップカバーがはずれる。
裏蓋はニコンFのようにかぱっとはずれる。
このカメラ、本当はハーフサイズとして設計されたらしい。両サイドが少々流れるのはそのためかな?
レンジファインダーを覆っているのは黒紙である。はずすとハーフミラーが見える。ミラーは乾いた綿棒で軽くはたくにとどめること。それ以外は綿棒にエタノールを含ませてごしごしと掃除してかまわない。
金蒸着によるハーフミラーであるが、この個体にはほとんど劣化はなかった。
巻き上げの可動部にオイルを少量流してレストアは終了。
見違えるようなきれいなファインダーと快調な巻き上げフィーリングがよみがえった。
これぐらいはちゃんと写るのである。スナップにはもってこいであろう。
F8 1/100sec フォーマパン400 ISO200に減感(シュテックラー2浴現像)
クリックすると1000x1000pixelになる。左が甘いのはフィルムの平面性が悪いためもある。ニコン スーパークールスキャン8000EDで2000dpiで取り込み後、Photoshopで縮小・圧縮。2003年11月8日撮影
うるさいことを言うと、周辺が甘く、糸巻き型の歪曲収差が目立つ。でも、そんなことは当然ど〜でもいいのである。
「サンケイカメラ」1959年6月号に掲載されたマミヤ光機の広告。「フィルムが5割増しに使えるスケッチ判」というコピーが時代をうかがわせる。
イメージキャラクタはなんと岸恵子。
提供:harikyu☆桑原さま