東京光学:プリモフレックスIV-A型(Primoflex type 4-a)のレストア

レンズはトリプレットのTOKO、シャッターはレクタス B,1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/300とかわりばえしないのだが、以前のプリモフレックスと比べると改良点が多い。

2004年7月22日

 

  • プリモフレックスIIV-A型。昭和29年11月発売。 ビューレンズは三枚玉のTOKO 1:3.5 f=7.5cmでテイクレンズもTOKO 1:3.5 f=7.5cm。 フードはBay Iのものが使えるようになった。
  • ビューレンズの横に付いているノブはセルフタイマーのように見えるが実は二重露光防止装置の解除用なのである。
  • 裏蓋に付いているメモようホルダは後から付けたもののようである。
  • 矢印の金具は飾りではない。スライドさせると上蓋がパカーンと開く。
  • これも飾りではない。右にシフトするとルーペが持ち上がり、左にシフトするとスポーツファインダが開く。よく見かけるIII型以前のものと比べるとずいぶん高級志向なのだ。
  • プリモフレックスの泣き所、内面反射対策としてついに反射防止バッフルが装備された。
  • なお、フローライコード系の特徴であるィルムを感知するローラーはなく巻き上げノブの回転量によって自動巻き止めを行う仕掛けである。
  • セルフ・スローがダメなので分解。とりたてて変わった構造ではない。
  • あまり評判のよくないレクタスシャッターなのであるが。
  • 開けてみると部品の工作精度は飛躍的に向上している。典型的なプロンターシャッターのコピーでモンテ35のシャッターなどとも基本的には同じなのである。
  • 拡大図はこちら
  • これは二重露光防止のための仕掛け。スプリングがはずれていたので掛けなおす。
  • ピングラをはずしてみると、あれまぁ、激しく劣化した表面鏡が現れた。
  • スリガラスとフレネルの二重構造である。
  • やや曇り気味であるがもちろん写りには影響しない。どうやらモノコートされているようである。