DRUOPTA: CORINA(コリーナ)のレストア

1960年前半のDRUOPTA製。準広角(60mmぐらい)の二枚玉ガラスレンズがついている。

2003年7月7日

 

チェコスロヴァキア製のベークライト製カメラ。ギロチンシャッター(B, 1/25, 1/50, 1/75)と二枚玉ガラスレンズ、目測機である。絞りはF11, 16の二段階。レンズはなんと沈胴するのである。ebayで$9.98。

ネットで調べてみるとシャッタースピードがB, 1/30, 1/60, 1/125のモデルもあるようである。おそらくスプリングを強化しただけなのであろうけど。

6x4.5判(セミ判)のマスクがついている。
とりはずすとまるでホルガみたい。フィルムゲートはフジペットのように弯曲している。
下からネジを二本はずすとトップカバーがはずれる。ファインダーは二枚の凸レンズからなるがちゃんとしたガラス玉である。実は視野率が非常に小さい。50%程度ではないだろうか。
前からネジを二本はずすとギロチンシャッターが出てくる。この個体は正常に動作していた。
つくりは同じチェコスロヴァキア製のフォカフレックスに非常によく似ている。
レンズはコイルスプリングで固定されていた。フォカフレックスとかルビテルと同じである。ノンコートの対象型メニスカス。
ヘリコイドの隙間から光線が入ってくるのを白色のフェルトで防止している。
最初の試写で周辺に光線漏れが見られたのでプレストを入れて空送りしてみた。おやおや、妙な光線漏れである。
懐中電灯で調べた結果。矢印の部分になぜか穴があるのである。この穴は全面のアルミ化粧板でカバーされているのだが、この個体はわずかに化粧板が浮いていたのでそこから光が入ってきたのであった。
写る範囲はファインダー像より相当広い。撮るときには黄色枠ぐらいでフレーミングしたつもりだが写ったのはこの範囲。視野率は50%あるのだろうか?

二枚玉でどうしてこんなに写るんだろう! 弯曲フィルムゲートのオモカメなのに歪曲はほとんど目立たない。梅雨の晴れ間の炎天下でもなんだか涼しげな空に見える。

この画像をクリックすると1400x1400ピクセルの巨大画像となる。

プレスト、シュテックラー二浴現像、F16 1/75sec(公称、実際は/125ぐらいは出ている)ニコンスーパークールスキャン8000ED。てきとう現像のため左隅がむらっぽいのはゴメン。

コリーナのチェコ語版マニュアル(