FOKA (Druopta?):フォカフレックス(FOKAFLEX)のレストア

チェコスロバキア製の固定焦点二眼レフ フォカフレックスである。第二次世界大戦直後の1946年に発売されたものと思われる。ヤフオクで3K。

2002年9月1日

 

  • シャッターはB, 1/25-1/100 絞りF8・16の二段階切替。ベークライトボディ・固定焦点・透視型ファインダーの非常にシンプルな二眼レフである。
  • ミラーの劣化のためほとんどファインダーが見えないのとシャッターが切れたり切れなかったり。
  • となりはソヴィエト製のコムソモーレット。
  • レンズはたぶんFOKA2 Special 75mm F8。二枚玉のようである。もちろんコーティングはない。
  • 鏡胴はシャッター蓋と一体化されているので回しても無駄。上側の赤矢印はシャッタースピード設定用。右側は絞りの二段階切り替え用。
  • シャッターブロックの裏側。
  • いわゆるエバレディーシャッターで俗に「ギロチンシャッター」といわれるもの。左上の突起との接触具合でシャッタースピードを調整しているようである。
  • シャッターブロックの表側。二枚羽根になっているのはバルブのためだろうと思う。
  • 全体に油が回っていたのでベンジンで洗浄し、「鍵穴のくすり」で仕上げた。
  • フォクトレンダーのブリラントと全く同一の透視型ファインダ。コンデンサーレンズなので非常に明るい。
  • ミラーは珍しく長方形。普通の裏面鏡がついていた。これがオリジナルかどうかは不明。
  • 劣化が激しくほとんど見えなかったので交換することにした。
  • 100円ショップの壁掛けミラーをガラス切りで切断する。
  • ガラス切りの扱いになれていないので端が欠けてしまった。視野には全く影響がないのでこのまま両面テープで貼りつけた。
  • ファインダは完全に復活をとげた。
  • ほとんどオモカメレベルの造りで部品は非常に少ない。
  • Made in Czechoslovakia. FOKAとある。
  • なお裏蓋はこのロックをはずして底板を引かないと開かない。
  • ピングラで見てみるとピントは3-4mに固定されているようである。F16で撮るべきだろう。
  • ピンホールカメラで撮ってみたフォカフレックス。
  • 露出時間約一時間でもアンダーだった。