マミヤ: スケッチ(Mamiya: Sketch)のレストア

 

135フィルムを使うのであるが、24x24mm正方形フォーマットのちょっと珍しいカメラ。広末涼子が愛用しているなどどいう噂あり。 しかし広末が露出計を持って歩く姿は想像もできんなぁ。

・古い作例(( 123)

  • 2001年1月24日
  • 2001年5月24日改訂
  • 2003年11月10日改訂
  • 2004年6月22日改訂

 

マミヤの超マイナーレンジファインダー機、マミヤスケッチ。

高知市のサンカメラというカメラ屋さんで偶然遭遇し、即座にゲット。平成13年2月のカメラ雑誌の広告に、なんと85000円で出ていた。そんなに値打ちのあるカメラではないが、希少品であることは間違いない。この小さなボディに距離計を組み込んだのは立派だと思う。

ちなみこのカメラ、何の知識もなく10000円で買ったのである(^^;;

  • シャッター:B , 1 , 1/2 , 1/5 , 1/10 , 1/25 , 1/50 , 1/100 , 1/300
  • レンズ:MAMIYA-SEKOR 35mm f 2.8

 

後ろにいるデミ君より一回り小さい。

フィルムの巻き上げレバー、巻き取りレバー、ASA表示板をはずし、両サイドにあるマイナスねじをはずせば簡単にトップカバーがはずれる。

 

裏蓋はニコンFのようにかぱっとはずれる。

このカメラ、本当はハーフサイズとして設計されたらしい。両サイドが少々流れるのはそのためかな?

  軍艦の内部。ごく小さなスペースに実用的な距離計が組み込まれている。

 

レンジファインダーを覆っているのは黒紙である。はずすとハーフミラーが見える。ミラーは乾いた綿棒で軽くはたくにとどめること。それ以外は綿棒にエタノールを含ませてごしごしと掃除してかまわない。

金蒸着によるハーフミラーであるが、この個体にはほとんど劣化はなかった。

巻き上げの可動部にオイルを少量流してレストアは終了。

見違えるようなきれいなファインダーと快調な巻き上げフィーリングがよみがえった。

 

これぐらいはちゃんと写るのである。スナップにはもってこいであろう。

F8 1/100sec フォーマパン400 ISO200に減感(シュテックラー2浴現像)

クリックすると1000x1000pixelになる。左が甘いのはフィルムの平面性が悪いためもある。ニコン スーパークールスキャン8000EDで2000dpiで取り込み後、Photoshopで縮小・圧縮。2003年11月8日撮影 

うるさいことを言うと、周辺が甘く、糸巻き型の歪曲収差が目立つ。でも、そんなことは当然ど〜でもいいのである。

 

「サンケイカメラ」1959年6月号に掲載されたマミヤ光機の広告。「フィルムが5割増しに使えるスケッチ判」というコピーが時代をうかがわせる。

イメージキャラクタはなんと岸恵子。

提供:harikyu☆桑原さま