KMZ:ゾルキ4Kのレストア

カーミさまからいただいたゾルキ4K。どうもありがとうございました。

2002年8月7日

 

シャッター不動であった。巻き上げはできるが先幕しか落ちない状態である。

レンズがないとさびしいのでエルマー35mm F3.5を付けてみた。

非常にシンプルな造りなのでここまでバラすのはあっという間。ガバナ周りを除くと板金ライカ時代の造りに似ている。

ガバナのトラブルと思われるのでどんどんと分解していく。シャッターボタンの下のやぐら状になっている部分はシンクロ接点につながる部品である。

シャッターダイアルの下にM・Xと彫りこまれたダイアルがあるがこれはどこにも連動していない。不思議である。

実にシンプルである。ガバナはファインダの後ろ側にある。

この巻き上げノブのしたには板バネがグルグル巻きになっている。こいつを元に戻すのはなかなか面倒な仕事である。

ファインダの接眼レンズをはずした状態。

シャッタースピードを切り替え用ノブ。矢印の突起が下のダイアルの切りこみにはまることで先幕・後幕の間隙を調整する。1/60sec以下では後幕の動作をガバナが制御する。

このピンがひ弱な材質ですぐに曲がってしまう。この固体も上の方に曲がっていた。ラジオペンチで慎重に整復する。このピンが曲がるとガバナがチャージされない。

ガバナをはすしてベンジン洗浄・注油を行った。シャッター軸にかぶさるギアの歯に傷があるためややギクシャクした動きであるが、動作には支障ないようである。
グルグル巻きになったピアノ線がガバナにテンションを加えるのである。

赤矢印のバネでガバナのテンションを調整する。黄色矢印のカニ目をはずことでガバナのチャージ量を動かすことができる。

この位置を少し動かすとガバナでのディレイを調整できる。普通は左側にある切りぬきの下のネジを緩めて調整するのだろう。

シャッターをジャージした状態でダイアルがきちんと回るかチェックしておくこと。

矢印のピンが左に移動すると後幕が閉じるのである。これがガバナ側のカムとうまく噛み合っていなかったのが後幕が戻らなかった原因である。こんな大事な部品がペラペラの鉄板で良いのかという気がする。ファインダには豪勢にもプリズムを二個使っているのに・・・

これが視度補正機構。この凸レンズが前後に移動するのだが矢印の溝との間のアソビが非常に多いため振動でファインダ像がゆれる現象がおこる。

気になる人は自分の視力に合わせた後テープなので固定してしまうのも手である。