第一光学:ゼノビアRのレストア

ヤクオクで5000円ちょっとだった。赤窓式のセミ判カメラである。

2002年8月3日

 

非連動距離計付きの6x4.5判ゼノビアRである。

ネオ・ヘスパー75mm F3.5。

シャッターは特に問題なし。レンズはカビ少々、これはオキシドールで拭くことできれいになった。

問題は蛇腹である。経年変化でボロボロ、ほとんどの角にピンホールが開いている。

本来は蛇腹を新たに作成するのがベストなのであるが、試写するためにとりあえず補修してみる。

蛇腹の四隅に内側からパーマセルテープを貼ることでピンホールはとりあえず退治できる。

蛇腹材自体が風化して伸縮のたびにボロボロと崩れていく。

ホームセンターで材料を探していたらゴム系塗料が見つかった。これは乾草すると黒くなるのであるが、顔料が多くないので向こうが透けて見える。そこでセメント用の黒顔料を練りこむことにした。こんなものでいいのかどうかはわからない。

細い筆で塗っていく。

乾燥して蛇腹を折りたたむとゴム同士がくっつくことが判明・・・

やむなく表面に酢酸ビニル系木工用ボンドに黒色顔料を練りこんだものを薄く塗った。最初から木工用ボンドでやればよかったという話もある(笑)

非連動ながら距離計があるので掃除しておく。

巻き上げノブのネジは例によって逆ネジなので注意が必要である。

距離計の窓、接眼部の窓はちょうどバルナックライカのようにねじ込み式になっている。工具があれば簡単だが、ゴム栓で回してもよい。
シンプルなカメラなので、ここまでバラしても10分もかからない。

距離計の掃除を行う。ハーフミラーはアルコールで拭くと蒸着がはがれて痛い目にあうことがあるのでごみを飛ばすにとどめた。

Neo-Hesper 1:3.5/75mm。モノコートされている。

シャッターはDAIICHI-RAPID(B, 1, 2, 5, 10, 25, 50, 100, 250, 500)。どうやらコンパーラピッドのコピーのようである。