露出計:サモカV(Samoca V)のレストア

メータ断線のジャンク。リサイクルショップのジャンク箱から200円で救出した。

2004年6月16日

 

外観は新品同様。革ケースのなかにはディフューザも入っていた。

昔なつかしい反射光式露出計である。

光に全く反応しないので分解してみたらメータのコイルが断線していた。そこで100円ショップの電池チェッカーに注目。早速分解してみた。なんと、ほぼ同じ大きさのメータが入っているのである。

これが取り出したメータ。コイルを取り囲む永久磁石が弱いので感度は非常に低い。コイル自体は使えそうである。

右上のアームはメータの0点調整用である。ペイントでロックされている。

これがオリジナルのメータ。ヒゲバネの処理がうまく出来ればコイルだけの交換も可能なぐらい大きさは同じである。

メータの周りを取り囲む鉄板(永久磁石)をペンチで伸ばしてサモカのコイルが入っていた部分に押し込む。非常に大きな磁石を使っているので感度は高い。

コイルが接触しないように位置を微調整して接着する。針は短すぎるのでサモカのメータの針を切って瞬間接着剤で貼り付けた。

加工しなくてもちょうどはまってしまった。セレンは生きていたのでこれでメータは普通に振れるようになった。

直列に入っていた抵抗(700Ωと500Ωが直列)を5KΩの半固定抵抗に交換して校正を行った。内部はガラガラなのでこの半固定抵抗をそのまま内蔵可能である。

実用になるかどうかは別にして針がそれらしいEV値を指し示すのはうれしい。

100円ショップの電池チェッカーは露出計不動のジャンクカメラの救世主になるかもしれない。