理研光学工業:リコーフレックス ニューダイアのレストア

1956年9月に発売されたリコーフレックス ニューダイヤ (シチズンつき)ではないかと思われる。リコーのサイトには「リコナー(Riconar)レンズはリコーアナスチグマットと同じ物」とある。ヤフオクで3K。

2007年7月11日

 

  • シャッターに「注油」してしまったようなジャンク。分解趾があちこちにみられる。
  • ヘリコイドの構造はミノルタオートコードと同じであるが、ピント調整ノブは両サイドにあり、シーソーのような動きをする。
  • セルフコッキングの仕掛けはないので、後ろ側からカニ目を回すだけで分解完了。
  • 実にシンプルなカメラである。
  • おなじみのシチズンMXVであるから定石どおり分解を行なう。
  • 激しい油であった。何者かが注油したことは間違いない。
  • 後群にも力技のあとがまざまざと・・・
  • 幸いにリコナーレンズはきれいな状態であった(油まみれだったけど)

 

  • ヘリコイド。
  • オートコードと同じ構造であることがわかる。
  • 下側にノブを取り付けたらオートコードのパクリになるので、左右に移したのだろう。
  • リコーの開発者の気概が感じられる。
  • 巻き止めが滑るのでサイドも分解した。
  • 逆ネジなどのトリッキーな仕掛けは一切ない。
  • よく見られる仕掛けであるが、グリスの固着・油切れでスムースに動いていなかった。
  • このあたりのギア類は全てはずしてベンジン浴に。
  • カウンタ逆転用のバネをセットしてから文字盤を取り付ける。
  • テイクレンズはRiken Riconar 1:3.5 f=8cm、ビューレンズはRiconar Viewer 1:3.5 f=8cmである。
  • なお、ピングラにはフレネルレンズが装備されており、シーソー式のピントレバーとあいまってピントは合わせやすい。