ペンタックス:PC35AF-M DATEの分解・レストア

35mm, F2.8の単焦点コンパクトで、初代オートロンを自動巻上げにしたカメラ。AF精度も初代よりはマシのようである

2001年7月30日

 

ジャンク箱から救出しました。

とりあえず電池をいれましたが、ずっと巻き戻しの音がするだけでどうにもこうにもなりません。この手のカメラは電気部品がダメならあきらめるしかないのですが、とりあえず開けてみましょう。

軍艦部は見えているネジ数本とグリップの張り皮の下に隠されているネジ一本をはずすと取れます。
まあ電線ばかりで暗い気分になります。追い討ちをかけるかのようにす内部からはずれたギアとカムが落ちてきました。どこの部品かを探ります。
底板をはずしたところ。DXコードの接点もありますがISO値は手動設定できます。

故障は単純な原因でした。

脱落していたのはストロボの基板の下に取り付けられるはずの巻き上げ用のギアだったのでした。そうとわかれば復旧は簡単。

電気カメラでもメカニカルな原因ならなんとか修理できます。

それにしても、この優秀なカメラがこんな単純な故障で捨てられてしまうのはもったいないことです。

   

スペックは

  • レンズ:35mmF2.8 (五枚玉)
  • シャッター:1/8-1/450秒
  • ピント調整:赤外式AF 
  • 露出:プログラムAE(BACK LIGHT補正+1.5ボタン)
  • 自動巻上・巻戻
  • ストロボ内蔵
  • DXコード対応(ISO手動設定可)
  • 発売年月:1984年6月
  • 標準価格:43,000円(デート付き48,000円)