ミノルタXG-Eのレストア

2004年1月17日にご近所の片岡さまからいただいた。1977年10月発売。XDに似た外観だが中身は全然違って普通の横走り布幕フォーカルプレーンシャッターの絞り優先機。

2004年1月30日

 

スクリーン・プリズムにカビあり。オート不安定な個体。

マウントをはずすと上部に抵抗体がある。ここにブラシが接触することで抵抗値が変わりF値をボディに伝える。

抵抗体とブラシをクリーニングすればよいのであるが、ブラシは非常に細いヒゲ状の接点の集合体なので曲げないように気をつける。

実は不注意で曲げてしまったのであった、わはは。

トリッキーなところはなく簡単にトップカバーは開く。
この状態ではプリズムを取り出すことが出来ないのでフレキをはずす。

フレキはずしの必需品、「Portable Desoldering Tool SOLDAPULLT III Model PT109」。

陰圧で溶けたハンダを吸い込む仕掛け。

フレキをはずした状態。

非常に狭い場所なので再ハンダ付けに苦労した。右側のシャッタースピードダイアルをはずすのが正解だったかもしれない。

ロッコール50mm F1.7。

5-6年前に中古屋で買った標準レンズなのであるが、ヘリコイドはオーバーインフまで回るし絞りはでたらめ。全くのジャンク状態で放ってあった。

分解してみた。なんとヘリコイドの組間違いだった。外観は非常にきれいだったのできっとプロが修理したんだろうけど。お粗末。

絞りは弓形のカムで連動するようになっているのであるが、そのカムの微妙な位置で絞りの開口面積が違ってくる。シビアな調整は出来そうにない。