千代田光学精工:ミノルタオートコードRA (Minolta Autocord RA)のレストア

1957年発売のオートコードRA。6x6に加えてギアを交換すると4x4cm(4x5cm)フォーマットで撮れる。もちろんフィルムは普通の120フィルムである。

2005年1月22日

 

落下品である。前板がはげしく歪んでいるためにシャッター・絞りダイアルも動かない。フォーカシングノブは折れていた。

シリアルNo.152692。

はげしい変形であるが、不思議にレンズは無傷であった。

ビューレンズはView-Rokkor 1:3.2 f=75mm N0.1919230、テイクレンズはCHIYOKO Rokkor 1:3.5 f=75mm No.2009864。

ほとんどグチャグチャ。こういうのをオークションで落とすやつはきっとバカなんだろうな。5000円もしたし(笑)
前板をはずしてギアをはずしていく。かみ合わせるポイントをメモしておかないとあとで面倒なことになる。
こんな感じでどんどんはずす。
ここまで分解し、各部品をベンジンで洗浄。

シャッター・絞り目盛りのプラカバーもはずれる。

この後、前板をたたき出した。

オートコードRAの特徴。カウンタギアとアパーチャーマスクを交換することで6x6, 4x4, 4x5に対応するようである。

この個体には4x4cm(4x5cm)用のギアが付いており18枚撮りである。

このように簡単にはずれる。
フォーカシングノブはプラスチック製のスペーサを使って作成。
4x5(cm)用のマスクが付いていた。これをはずすと6x6になるのだが、6x6用のカウンタギアを見つけることは不可能なので4x5専用機となる。

シャッターはシチズンMXV(B, 1, 2, 10, 25, 50, 100, 200, 400)である。定石どおり分解掃除して終了

。落下による激しい変形があったが繰り出しには問題なく無限遠もバッチリであった。

ピントグラスには4x4cm(4x5cm)の線が入っている。ちなみに表面鏡は万華鏡ショップで買った新品の鏡に入れ替えてある

前板に合成皮革を貼って仕上げ終了。

オートコードの分類についてはMinolta Autocord Twin Lens Reflexに詳しい。

4cmx5cm判でのフィルム送りは問題なく働いている。