小西六:パールII(Pearl II)のレストア

1952年に発売された国産スプリングカメラの名機である。レンズはヘキサーf=75mm 1:3.5。

2005年9月13日

 

  • 大阪在住のMADAM様がマルシンカメラの委託品コーナーから救出してくださった。
  • 小さな問題はあるものの、レンズが非常にきれいな逸品である。
  • III型と違って赤窓式である。
  • 大きさ・造りはIII型と同じである。
  • 距離計の上はこのように開くのであるが、調整するようなネジは存在しない。フロントのネジ一本で距離計の較正はOKなのである。
  • この金属板を手作業で曲げたようなカム。これが距離計の精度を保つための重要なパーツである。
  • きっと職人さんが手作業で較正を行っていたのだろう。
  • ヘリコイドとその周辺に砂をかんでいたのでクリーニングした。
  • シャッターはコンパーラピッドの完全コピー「DURAX-S」であるから、コンパーと同様に整備する。
  • 赤窓。
  • このあたりはリベットでかしめられているものがほとんどであるが、パールIIはネジ止めされていた。
  • 赤窓のセルロイド?が素通しに近くなっていたので赤マジックで塗ってから組み立てた。引き伸ばし用の赤フィルタなどを用いると完璧である。
  • 右がパールIII、左がパールII。レンズはコーティングが微妙に異なるようである。