京セラ:コンタックス137MAのレストア

1982年発売の一眼レフ。横走り布幕フォーカルプレーンシャッター 1〜1/1000秒。絞り優先AE可能。行きつけのカメラ屋のジャンクコーナーに500円で出ていたので拾ってきた。

2003年9月21日

 

単3電池三本で動くカメラだが当然ながらすんなりと動くわけはない。一応電源は入って時々モータの動く音がするので機械的な故障かもしれないと思って分解にかかる。

スポンジ状の合皮hボロボロだったのではがしてポイしてしまった。

137MA Quartz 001975とある。初期型のボディなのだろうか。
巻き戻しレバーから順にはずしていく。
 
そうとう砂をかんでいる。かなり酷使されたボディのようである。
 
あとは3-4本のビスをはずすとトップカバーが抜ける。しかしこれは電子の要塞であるなぁ。
三脚座をはずさないとマウント周りのカバーがはずれない。前板は簡単にはずれる。
これはシャッター側の前板をはずしたところ。フレキのかたまりでビビる。
じゃ〜ん。なにやらサッパリわからない。電気的故障ならご愁傷様である。
全体がフレキに覆われているので注油ひとつするだけでもフレキを降ろす必要があるのがこの手のエレキカメラ。
黄丸の部分のハンダをはずす。
こちらも同様であるが、3本の配線もはずす必要がある。
フレキを展開するのには「ハンダ吸い取り機」が必需品。かつて金田式DCアンプにはまっていた時に買ってあったもの。
向かって左側からフレキをはずしていく。折れてしまうとアウトなのでくれぐれも慎重に。
フレキの右側は感度・シャッタースピード調整ダイアルの基部までつながっているので、ここも完全に分解する必要がある。

抵抗体を塗った基板をはずすとシャッタードラムの軸が現れる。プラギアで耐久性は疑問である。

なお、シャッターのテンションは電池ボックスから見えるマイナスネジで調整可能である。

フレキを降ろすとミラーボックスは簡単にはずれる。エレキシャッターなので機械的リンクがほとんどない。
フレキを折らないようにすること。これだけが大事である。
ミラーボックスにはなんの仕掛もない。
当然ガバナもない。これは自動絞りの仕掛。

モータが生きているか確認。おそるおそる1.5Vを食わしてみるとあっさりとシャッターチャージが行われた。このあたりのギアに洗浄・注油すればいけると確信。

なお、このモータには「Made in Germany」と印刷されていた。

う〜ん、これはなんだたっけ。OM-1と同じく糸が使われている。

シャッター。ペコペコの真鍮板を使ったスイッチである。

この後、元通り組み上げたらちゃ〜んと動いたのであった。めでたし、めでたし。

エレキシャッター機は組み上げの途中で動作検証は全くできないのである。ダメだったらフレキ降ろしからやりなおす必要があるのだ。

今回の経験でつくづくエレキカメラは嫌いになった。カメラは機械式に限る!!!!!!!

 

組み上げて電源スイッチがオフにならない気付いた。電池の接点間の抵抗が100K程度なのでどこかで漏電している可能性もあるな。

でも面倒なので「コレでイイノダ!」