キャノン: A35 Dateluxの分解・レストア

JFC会の坂本@亜哉さまから頂いたカメラ。どうもありがとうございました。なかなか質感が良いカメラなのである。作例

2001年11月8日

 

仙台からはるばる高知にやっていきたカメラ。

電池を入れたら発熱したので内部でショートしているのだろう。

トップカバーを開けてみた。メータの針をくわえるタイプのメカニカルなAE。半固定抵抗が三つもある。

メータの後ろに付いているのは直列に入っているので感度調整用だろう。このへんの配線がショートしているとレンズボードをはずして原因を調べる必要があるが...

右下の接点は単なるバッテリーチェック。

 

違う方向から見る。どうしてこんな面倒な配線になっているんだろう。できればバラしたくない。

とりあえず底蓋を開けてみる。電池ボックスのプラス接点につながっているピンク色の線が底蓋との間にはさまれてつぶれている。

どうやらこことボディがショートしているのであろう。

熱収縮チューブをかぶせて被覆する。

これだけでオートが動くようになった。レンズボードをはずさなくてもすむと思えばうれしい。

ケミコンの上にはストロボの基板が。

一度通電した後は決してさわってはいけない。300Vの直流による電気ショックを味わうことになる。

さわる必要がある場合は必ず5-10Kぐらいの抵抗でケミコンをショートさせること。

これでレストア終了と思ったら二重像の調整ができない。

開けてみると、なんと距離計をボディに固定するネジが二本ともない。これじゃー距離計はあわない。

幸いに同じ規格のネジがジャンク箱にあったのでラッキーだった。

  全部OKかなっと思ったら、ストロボはチャージされるが発光しない。シャッター側の接点不良か発光体の不良が疑われる。感電したくないので今回のレストアはこれで終了とした。

 

キャノンカメラミュージアムスペックを参照してください。