オリンパス:AFL-S(ピカソ)のレストア

このカメラはプラスチックボディで見かけは貧相ですが意外に良く写ります。

2001年2月21日

 

  • 金属製カメラではありません。ジャンク箱によくころがっていそうなプラスチックカメラ。10数年前、テレビショッピングで20000円ぐらいで買ったそうです。
  • 本来なら、不燃物の日に捨ててしまうような代物ですが、かみさんの嫁入り道具だったので捨てるに捨てられず。レストアすることにしました。
  • 撮影は問題なくできますが、ギアのカラ回りのため巻き戻しができませんでした。
  • 軍艦をはずすのに苦労しました。
  • 底カバー・前カバー・ストロボの順にはずさないと軍艦は開きません。ストロボの下に軍艦の固定ネジがあります。
  • 左側の灰色のゴムの下に前カバーを固定するネジが隠されています。
  • 軍艦の真ん中にはAFユニットがあります。
  • この下に巻き戻しのためのギアがあるようです。
  • ピント合わせは、AFユニットの動きが、カムによってこの階段状のギアに伝えられることによって行われます。
  • AFユニット。配線とフレキ基盤を破損しないように慎重にはずします。なにがなんだかわかりませんが、これが壊れていたらアウトです。

 

  • AFユニットはレンズボードについているネジ3本をはずせば簡単に取れます。

その下にギアが見えてきます。

  • なんと、この白いギアの歯が2本欠けていました。このギア以外は金属製なのに、これはプラスティックです。
  • こんな耐久性を要求される部品は金属で作って欲しいものです。

本来なら、ギブアップなのですが、再生にトライしました。

ギアの欠損部をくさび形に切り抜き、V型に折った真鍮の板を接着。これをヤスリで成形しました。

この作業は困難を極めました。このカメラの価値を考えると割に合わない仕事(^^;;

  • AFユニットとレンズはこの部分で連動していますので、きちんと組み上げます。
  • これで修理は完了です。巻き上げも完調になりました。
  • AFカメラでも比較的昔のものは素人でもなんとか修理できるようです。
  • 1985 (昭和60)年4月 オリンパスAFL−S ¥44,800