DIATONE フルレンジユニットP-610Bのエッジ修理


 

  • 有名なダイアトーンのフルレンジ、P-610Bのジャンクを手に入れたのでエッジを修復してみた。
  • 今まで3セットの修理経験があり、布・クロロプレンスポンジなど、いろいろな材質を使ってみたが、やはりウレタンスポンジが一番。
  • フリーエッジのようにふわふわコーンが動くことでP-610の音が作られているような気がする。
 

 

  • 型紙の裏にスポンジを貼って切り抜く。
  • 二枚重ねて切り抜くといい。
  • できたものは、このように頼りないモノ。
  • このフニャフニャ感がP-610の音を作っているんだと思う。
  • 後に発売されたウレタンエッジやセーム皮?エッジのP-610とは微妙に音が違うのである。
  • とうぜん寿命は短いので、張り替えながら使っていく気合が必要である。
  • 白いのはみすぼらしいので、子供の習字で使う墨汁で染めてみた。
  • 染料ではないので、乾燥するとこんなに色が抜けてしまった。
  • でも、白よりはいいだろう。
  • 良い染料が手に入ればまた試してみたい。
  • 将来の張替えのために溶剤で溶ける接着剤を使って貼る。
  • ジャーン。
  • ガスケットを貼るとそれらしい形によみがえった。
  • 実はコーン紙も退色・染みでヒドイ状態であったため、墨汁で塗ってある。
  • 音はコレだ、この音だ。このフワフワエッジでないとP-610ではない!←個人的感想です。
  • 断言するが、旧P-610にセーム皮エッジは良くない。酢酸ビニル系接着剤で貼ると剥がせないのでもっと良くない。
  • エッジの一部を切り取ってゴムやウレタンエッジに貼り替えると音が変わってしまうので最悪。

補修前の姿

 

 

audio-heritage.jpさまのデータを拝借いたしました。

方式 シングルコーン型フルレンジ
口径 16cm
インピーダンス P-610B:8Ω
最大入力 3W
出力音圧レベル 97dB/W(50cm)
再生周波数帯域 80Hz〜13000Hz
最低共振周波数 80Hz
磁束密度 10000ガウス
有効振動半径 6.5cm
振動系の等価質量 6.5
振動系の等価的なQ0 0.8
ボイスコイル直径 1.92cm
総磁束 8.5x104maxwells
永久磁石 30x25
バッフル開口径 135mm
外形寸法 外径173x奥行94mm
重量 0.75kg