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- 出力トランス・電源トランス・シャーシだけでも国内で調達したら2万円は下らない?
- これで1万円というのは破格かと思った。
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- 到着して愛用のDIATONE P-610Aにつないで鳴らした。
- う〜ん、これは。。。歪みっぽいし、レンジも狭いし、ノイジーだし。。。いかん。
- 裏蓋を開けてみると、実に割り切った設計で、最小限の部品で作られている。
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- 見栄えの良いトランスをひっくり返してみるとこれ。
- 入力100V、出力110V 350mA(マジックで100Vを消して110V)、6.3V 4A。
- なぜ110Vかと思って回路を追っかけてみると倍圧整流してある。
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- その先に付いているのがこの日本ケミコンKMG風(?)の47μFが二本。
- となりの15kΩも怪しい。
- もちろんチョークなんてない。こんなんでいいのかと思ってしまう。
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- これは私が普段使っている”本物”の日本ケミコンKMG。
- 上のケミコン、色といいロゴといい、なんだか違う。
- あやしい、実にあやしい。
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- このGermany製(?)のコンデンサもひじょーに怪しい。
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- これはいかん。ということでさっさと分解することにした。
- 基板はシャーシに六角ボルトで固定されている。
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- 実に割り切った設計が行われているのがわかるだろうか。
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- 手持ちのジャンクをフルに活用して組みなおした。
- 回路は「真空管パーツ販売
フロービス」様の図面を参考にかなりモディファイした。
- 初段が6G6G(GTベースのST管風)、出力管が42(ご存知5球スーパーで多用された出力管)である。
- この6G6Gは6ZP1に似た球らしく、ドライバとしてはたいへんパワフル。ウエルカムのKT88アンプキットの初段に使われていたようである。
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- で、鳴らしてみた。すっきりとした42サウンドで納得!
- 音は5球スーパーのものではなく、完全にオーディオアンプである。
- この中国製アンプは”部品と考えると”コストパフォーマンスが高い!
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- 10dBぐらいNFBをかけてF特(1W時)を測定してみた。低周波発振機National 7201A、ミリバルNational VP8631A。
- このホームページにExcelのマクロが公開されている>Thanks
!
- 低域は少し減衰するけど実に素直なトランスであることがわかる。
- ちなみに2つ端子が出ている。よくわからないが多分4Ωと8Ω。
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- 1W時は2.3%と少し悪い。
- 自分で回路をいじったのが原因なのかもしれない。
- 聴感上はまったく問題ないので良しとする。
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- 骨董品のオシロで10KHzの方形波を見てみるが、まあこれでいいだろう。
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- ということで、この中華アンプは「素材として」たいへんすばらしい!
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