ヤシカ:ペンタJ-5のレストア

1964(昭和39年)に発売されたヤシカ:ペンタJ-5。

2002年2月2日

 

 

ペンタJ-5+オートヤシノン55mm F1.8。

シャッターは一応落ちるものの速度は一定、巻き上げレバー復帰せず、露出計不動のジャンク。3700円で仕入れた。

一眼レフはレストアしたことがないが、適当に開けてみる。巻き戻しレバーは定石通りはずれる。巻き上げレバーを固定してある平型のナットは逆ネジであるので注意。
シャッタースピードダイアル、露出計のノブ、巻き上げレバーをはずすとトップカバーがはずれる。
実にシンプルな構造で感動的である。
まずは巻き上げレバーが復帰しない原因をさぐる。
カウンタをはずす。
このカムが傾いてカウンタの底に接触していたのである。軸と接触する部分が摩耗したのが原因である。
どうしようもないので、カウンタの底をミニルータで削ってしまう。
シャッター不調の原因を探る。
シンクロ接点。
ミラーボックスをはずす。ネジ4本で固定されている。
ミラーボックスの底にスローガバナがあるが、この油切れである。
底板をはずしてネジを二本はずすとガバナがはずれるので、ベンジンで洗浄し注油を行った。

ミラーボックスの後部。

露出計不動の原因はこの接点の接触不良と接点を固定しているネジがゆるんでいたためであった。