リコー:ハイカラー35の分解・レストア

JFC会の宮本@BINさまから頂いたカメラ第3弾!!作例

2001年11月3日

 

独特のデザインが光る。

巻き上げ・オート不良。当然シャッターも不良。

左がISO設定ダイアル。右は単なる電池ボックスの蓋。

まず、巻き上げの故障の原因を探る。ハイカラー35はリコーオートハーフの35mm判のようで、構造はそっくりである。

まずアルミの飾り板をはず。

オートハーフをと全く同じなのでどんどん分解。

底板をはずすと複雑なギアが出てくる。

真ん中にあるギア群の固着が原因であった。ベンジンで洗浄し注油するだけでOKとなった。

残念ながら本機の特徴であるゼンマイドライブユニットは内部でゼンマイが切れているようであった。

前玉回転式のピント調整である。ピントリングをはずした後m後ろ側からマイナスネジを3本はずすと前板がはずれる。

このカメラ、シャッター優先オートとフルマニュアルが使えるのである。

オートが不動のため上板をはずして原因を探る。

ISO設定ダイアルのアルミ製の目盛板をはがし、その下のネジをはずすとダイアルが取れる。その上でアルミの化粧板をはずすとやっと上板をはずすネジがでてくる。

メータの導通をテスタでチェックしたらOKだった。

配線が内部で断線していたのである。すべて再配線することがメータは快調に動き始めた。

ここがリコーのすごい仕掛け。

ISOダイアルを動かすとメータ自体が回転するのである。普通は電気的なアッテネータを使ったり、Cdsのマスクの開口部を変えたりするのであるが、逆転の発想である。

ファインダーユニット。非常に小型である。
カラーリケノン f=35mm, F=2.8。どんな写りをするか楽しみである。

残念ながらゼンマイドライブが不動なので、一こま一こま底部のノブをまく必要がある。この部品時代はオートハーフと共有部品のようなので、ジャンクを探して交換したいと思っている。

なお、下のカメラはエレクトロ35GX、後ろはフジカGE。