コダック(Kodak):レチナIIIc(Retina IIIc) の分解・レストア

 

不動品を7000円で買いました。シャッターは全速ぴくりとも動きません。さて、どーなることやら。と思ったら簡単になおってしまった。

  • 2001年5月1日
  • 2001年5月17日改訂

 

  • 別に欲しいカメラではなかったのですが、今日カメラ屋にいったらシャッターが動かなくなったので7000円でどうかといわれたので、なんとなく買ってしまいました。
  • 某修理屋に見積もりを取ったら35000円だったのそうで、修理して売るメリットがないそうです。
  • Retina-Xenon f:2.0/50mmとあります。No.656598
  • ピカピカのきれいなレチナです。初めて見ました。
  • 前群はバヨネットになっているので簡単にはずれます。
  • 前群を交換することで、広角・望遠になるようです。
  • さらに開けるとシャッターがでてきます。シンクロコンパーなので、かつてレストアしたローライフレックスによく似ています。
  • すごい粘りで、綿棒で拭くぐらいじゃどうしようもありません。
  • 後群をはずして、後ろから漏斗でベンジンを流し込むという荒技で直りました。たくさんの金属くずと油が洗い流されてきました。この手を使った場合にはシャッターの可動部への注油が必要となります。
  • これでダメならシャッター羽根をバラさないといけません。
  • 距離計がずれていたため、軍艦を開けました。
  • カニ目は左に回せばはずれます。露出計のカニ目もはずしかしたが、軍艦を開けるためにははずす必要がありません。

 

  • 距離計の前面。削りだしと思われるファインダーブロックの精密さに度肝を抜かれます。
  • 接眼レンズはマイナスネジ一本をはずせば取れます。
  • ファインダーがあまりに精密な構造なので、今回は分解せず、ここから掃除するにとどめました。
  • 距離計の調整部位。
  • 黄色が偏芯ネジになっています。ここを回すことで二重像を移動できます。
  • このとき、赤いネジを少しだけゆるめておく必要があります。

 

  • それにしても美しいカメラです。
  • 素人の自分としては、これ以上の分解は遠慮しておきます。お金が貯まったら正規のオーバーホールをしてあげましょう。と言いつつ結局開けました(笑)

 

  • シャッターのバルブ不良のため再度シャッターを開けました。シンクロコンパーです。かのローライフレックスとおなじですねぇ。以前の経験が役に立ちます。
  • 赤矢印がチャージ部。黄色矢印がバルブのロックピンです。本来ここにテンションをかけているはずのバネかかっていません。
  • その下の手裏剣?状のカムは、一度シャッターを切ったあと再度シャッターを押せないようにするものです。
  • 黄色の矢印がスローガバナです。スローが不安定な場合はこれを取り出してベンジンで洗浄・注油します。
  • 問題のバルブロック用のバネ。これがはずれていました。非常に小さなバネなので飛ばしてしまうとまず発見不可能です。
  • ようはロックピンを中側に押すようにテンションを欠ければ良いのです。
  • 仕掛けは簡単ですが、小さいため作業は難航しました。
  • この上に乗るカムも右回りに回るようにバネでテンションをかける必要があります。
 
  • 組み立ての時の注意:
  • リングには小さな連動ピンがはまるところがあります。きちっとはめ込まないと破損してしまう可能性があります。
  • 国産レンジファインダーを分解した経験があれば、そんなにレストアが難しいカメラじゃなさそうです。
  • しかし、7000円はもうけじゃなかろうか?