これも、もらったカメラです。 同じキャノネットでもGIIIよりはるかに巨大なカメラです。 症状は
です。 |
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軍艦を開けるのは簡単です。ただし、巻き戻しレバーのところにはライカM3のようにカニ目がありませんので、ゴムで押さえて回します。 露出計の連動部はごらんのように見事な造りです。メータの上に半固定抵抗がついていますので、LR44(1.5V)と水銀電池(1.3V)との電圧差を調節可能と思われます。
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外皮をはがしてネジを4本はずすとレンズボードがごそっとはずれます。 Cdsの配線は、左上にある赤い線が半田付けされた接点と、レンズボード側のラグ板が接触する構造です。当然経年変化が起こりやすくなります。この個体も接触不良を引き起こしていました。なお、グランド側はボディに直接落とされています。 図体がでかいので分解は楽です。 |
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シャッターをあけてみました。右下のチャージ部にベンジンをすこしかけるとゆっくりとシャッターが動き始めました。 シャッターとシャッター羽根の固着が原因です。
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レンズボードの裏側。 後玉と内面反射防止のフード?のようなものをはずした状態です。絞りは固着して全くうごきません。
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ここまでバラバラに分解しました。 なにしろ大柄なカメラなので分解は簡単です。
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ベンジンを含ませた綿棒でシャッター羽根を洗浄してみましたが、一時的に改善するだけです。 かくなる上は奥の手、前・後玉をはずした状態で、後ろからベンジンを流し込みます。 これで、シャッター・絞りの固着は解消しました。こうするとシャッターの動きに必要な油も全部とれてしまいます。あとで少量の注油を行う必要があります。 ヘリコイドにベンジンをかけてしまうと前に油が流れ込んで面倒なことになってしまいます。 あとは組み上げるだけです。 |
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それにしても、なんとでかいカメラでしょう。隣はニコンF5+18-35mm,F3.5-4.5、上はオリンパスペンDです。
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このカメラは安くジャンクで入手可能です。 メカニカルカメラの標準的な構造をしていますので、分解・レストアの練習に絶好ですね。 |
キャノンカメラミュージアム
によると
ということだそうです。 |