旭光学:ペンタックスS2(PENTAX S2)のレストア

1959年(昭和34年)に発売されたペンタックスS2。ちなみに、日本初の一眼レフカメラアサヒフレックスが発売されたのは1952年(昭和27年)。

2005年7月13日

  • 行きつけのカメラ屋の床に転がっていたものを500円で貰い受けた。
  • 一応シャッターは切れているが、1/30sec以下はスタックする。幕速は不安定。
  •  何も足さない、何も引かない。実にシンプルで好感が持てるカメラであるね。
  • カウンタを止めてある平ネジはきっと逆ネジだろうと思ったら順ネジだった。
  • わずかに力を入れて回転させるのだが、あやしいと思ったら逆回転も試してみること。ネジを破壊するとアウトである(タップを切りなおせばOKだけど)
  • S2は基本的に1/500secまでの仕様なのである。この個体には1/1000secがあるので、比較的レアな後期型だと思われる。
  • くわしくは、つが_のさんのペンタックスの思い出を参照のこと。
  • トップカバーをあけると、セルフがない以外はSVと同じである。
  • エプロンをはずすとSVと全く同じ。
  • 底部も同じ。
  • ミラーボックスをはずす。シンクロコードはハンダをはずしておく方が作業性は良い。
  • ミラーボックスのカム類には劣化したグリスが。ベンジンで掃除した後、注油した。
  • ガバナの掃除。
  • ペンタックスSVとの違いはココ。
  • SVはリボンと幕が一体だったが、S2はリボンが縫い付けられていた。この方が長持ちするように思う。このあたりはバリエーションがありそうだな。
  • 拡大図。丁寧に縫われていた。
  • シャッター幕は少々あやしいが、リボンは全く大丈夫なのでこのまま使うことにした。
  • ペンタプリズムがセロファンテープでぐるぐる巻きにされているのは当初からなのだろうか。
  • テープの下のメッキは一部劣化・剥離していた。