オリンパス:35DCの分解・レストア

 

これもジャンク10台詰め合わせセットに入っていた。幸いにレンズは大変きれいだった。

  • 2001年4月16日
  • 更新2001年5月4日
  • 更新2002年7月4日

 

オリンパス35DC。シャッター不動のジャンク。

トップカバーをはずす。。

注意:セルフのレバーのカニ目は逆ネジである。

ファインダーの掃除には、この小さなプリント基板をはずす必要がある。

電池ボックスは接着されていたようである。

前のオーナーがレストアにトライしたのか、片方の足が折れた状態で宙ぶらりんになっていた。

ここが問題の箇所。

マイナス極のリード線は、ラグ板もなにも使わずにネジにからめて締めてあるだけであった。

当然接触不良なる。オリジナルがどうなっているかは不明であるが、これではどうにもならないので右の写真のように直接リード線をはんだ付けした。

 

 

メータ関係の修理はこれだけでOK。

小さな不具合がほかにもいくつかありました(ISOの調整ダイアルが動かないetc.)が、これは簡単になおった。

35DCのセイコープログラムEEシャッターは妙なシャッターである。『ジャキーン』という音だが35SPとはまた違う。低速でうは羽根がゆっくりと動くので粘っているのかと思ったのだが、試写の結果はすべての条件でほぼ適正露出であった。

露出時間はシャッターが開いている時間だけで決まるわけではないので、それはそれでも良いのかも。

 

 

もう二台手に入れたジャンクのオリンパス35DC。

一台はメータ断線、後玉がカビに食われて再起不能。もう一台はメータOKだがCdsの不良。ニコイチを行うことにした。

バラすためにはまずスローガバナをはずす必要がある。まず矢印の二本のネジをはずす。

ついてガイドナンバー切り替え用の基板を降ろす。矢印のネジ二本をはずすだけ。
メータは底板を開けるだけで簡単にはずれる。
矢印は電池のマイナス極につながる。プラスはボディに落としてある。
メータ移植を行う。黒いビニルテープをはがすと抵抗ののった小さな基板が出てくる。メータに直接ハンダ付けを行うとコイルのハンダが溶けて断線してしまうおそれがあるので配線ごと移植する。

レンズのクリーニングを行うためには前板をはずす必要がある。

シャッターは機械式のプログラムシャッターである。

後群レンズを分解しオキシドールで洗浄。
バラック状態でメータが動く事を確認して組み上げた。

 

 

  • 発売:1971(昭和46)年4月
  • 価格:¥28,800
  • レンズ:F.ZUIKO 40mm/1.7
  • 距離計連動式
  • シャッター:セイコープログラムEE 1.7:1/15 - 16:1/500
  • 逆光補正ボタン付き
  • フラッシュパルプ、フラッシュ共用のフラッシュマチック採用
  • 大きさ・重量:114x71x57,480g