日本光学:ニコンS2(前期型)のレストア

  • 長男が通っていた幼稚園の先生からいただいた。恐れ多くも文化財ニコンS2であるから、素人は分解しないことをおすすめする(という自分が素人じゃん)。
  • これ以上分解する必要があるときには修理屋さんにお願いすると心に誓っているのだ(って本当か?)

2007年5月4日

 

  • 1954年12月に発売されたニコンS2。
  • シャッターは問題なく切れているが、距離計は大幅にずれている。
  • 調整してもすぐにずれてしまうという個体。
  • ヘリコイドが重かったので分解。
  • 旧コンタックスとかキエフと同じ構造。
  • これはキエフなんだと思い込むと気楽に分解できる。
  • 分解すると無限遠合わせが面倒になりそうな予感がしたので、見えるところだけ古いグリスを拭き取ってグリスアップした。
  • 上に出ているアームは無限遠でのロック解除用。
  • トップカバーをはずす。
  • イモネジがあるが普通の銀塩コンパクトと同じ。
  • こりゃなんだろう。
  • シンクロのタイミングを動かすものようである。
  • そういえばライカIIIfにもこんなのあったな。今では無用の仕掛けである。
  • アクセサリーシューの前にある突起はシンクロターミナル。左回しで抜ける。
  • イモネジはずして回すとカウンタがはずれる。
  • 下の円盤は3本のイモネジで固定されている。
  • バネははずす必要はない。
  • シャッターダイアルはイモネジをはずして左回転。
  • スロー用のダイアルはネジ一本でOK。
  • AR切り替え部はイモネジ一本とカニメ。
  • トリッキーな仕掛け全くはない。
  • 加工精度はきわめて良く、ライカと同等。
  • アクセサリーシューをはずすと距離計が見えてくる。
  • こちらは巻き上げ側。
  • シャッターはOKだったので必要最小限の注油にとどめた。
  • 幕の張替えが必要になったら正規のオーバーホールに出すつもりである。
  • ファインダ接眼部をはずす。
  • ネジ二本かと思ったら、皮の下にもう二本あった。
  • すばらしい加工精度である。
  • カビをオキシドールで落とした。
  • 問題のプリズム。
  • これが簡単に動いてしまうので、何度距離計を調節しても無駄だったのだ。
  • プリズムを降ろす。
  • 貼り合わせ面以外のクリーニングを行なう。
  • 下に見えるのははがれてしまった接着剤のあと。
  • 少量のゴム系の接着剤を塗って、上から金具で押さえ込む。
  • Aが左右像の調整部。ここはエプロン部をはずすだけでアクセスできる。
  • Bが上下像の調整部。距離計を固定しているネジのちょっとした締め増しだけでも上下像は大きく変動する。
  • 調整は非常にクリチカルというか完璧には無理。衝撃ですぐに狂ってくる構造なので大らかな気持ちで付き合おう。
  • 3.5cm-13.5cm可変のズームファインダーもいただいた。
  • パララックス補正用の金具が変形し、取り付け用のネジも3本すべて脱落していた。
  • レンズのクリーニングは比較的簡単。
  • このファインダーは倍率は低いのだが、像は大変にクリアー。さすがはニコンである。
  • この曲がった金具の整形は大変だった。カメラを三脚にセットして、視野と実際の像を比較しながら徐々に変形を修復。折れたら終わりだからね(笑)
  • ネジは手持ちのM1.7皿ネジがピッタリだった。
  • シャッタースピードは1/60-1/1000sec、 B and X(可変)。
  • スローシャッターは1/30-1sec、Tまである。
  • この頃の日本光学のロゴにはしびれちゃう。
  • レンジファインダーニコンには興味がなかったのだが、ライカともちょっと違う精密感には引かれるものがある。