ニコン:フォトミックファインダーDP11のレストア

長年使ってきたニコンF2。露出計がいかれてから5-6年たった。本体はニコンにオーバーホールに出して快調であるが、フォトミックファインダーは修理不能の烙印を押されて帰ってきた。

2003年1月25日

 

  • いろんなバリエーションがあるがこれはAi対応のDP-11である。
  • 大学時代から使ってきたがCdsの寿命のため不動となって久しい。
  • たまたまヤフオクでF2用新品Cdsというのが出ていたのでダメモトで買ってみた。一個980円で売っていた。
  • ニコンのネームプレートはネジ二本ではずれる。この部分は金属だと信じていたのに実はプラ部品であった。
  • 人工皮革をはがす。材質が良いのであろう、全く劣化はなくしなやかなままであった。
  • 下側からゴムパッキンをはずす。このゴムも弾力を保ったままなのはさすがである。
  • 矢印のネジをはずす。もう片方も同様である。
  • プリズムブロックと抵抗ブロックを分離する。
  • プリズムの上にCds(黄矢印)が二本のった基盤がある。
  • 赤矢印のネジをはずす。
  • こちら側は非常に精密な構造である。
  • バラすと元に戻すのは至難の業であろう。
  • Cds基盤。この半固定抵抗はCdsと直列に入っていたと思う。Cdsの誤差を調整するものだろう。
  • 裏側にも半固定抵抗がある。これはCds二個がパラになったものに直列に入っていたかなあ?詳しくは見ていないのでごめんなさい。
  • バラバラ。
  • オリジナルのCdsとヤフオクでゲットしたCds。
  • たしかに似ている。大きさも全く同一である。8本のCdsから特性の比較的似ているものを二本選んだ。
  • う〜む。全く同じ部品に見えるぞ。
  • これが手に入るのならニコンで交換・調整してくれればいいのにね。実は関東カメラサービスでは修理に対応してくれる。修理代は・・・・・知りません。
  • とりあえず乗せてみた。ちゃんと針は振れるし、反射光式単体露出計の出た目とほぼ一致することが確認できた。
  • ファインダのトップに半固定抵抗が二個あるので微調整が可能だろう。そのうちもう少しまともに調整してみようと思う。現状でもモノクロやネガでは十分な精度があるような気もするが。
  • それにしても長い間お荷物でしかなかったフォトミックファインダーが動くのは感動ものである。修理にかかった費用は約2000円である。