ミノルタSR-T101のレストア

2004年1月17日にご近所の片岡さまからいただいた。1966年4月発売。ミノルタ初のTTL開放測光(国内初分割測光)カメラだそうである。

2004年1月30日

 

後幕が途中で止まったままのジャンク。

まずはトップカバー上の部品をはずす。とくにトリッキーなところはない。

このネジはややトリッキーか??赤色の飾りフタをはずすとマイナスネジが出てくる。

エプロンの両サイドにあるネジははずす必要はない。

これがミノルタの得意技CLC(Contrast Light Compensator)。プリズムに2つのCdSを配置して画面の上部と下部を測光、その平均値を測定する。

非常にプリミティブな仕掛けであるがかなりそれらしい露出値を出す。

さて、そのCLCの仕掛けであるが。。。。。単に直列につながっているだけみたい(笑)
マウントから絞り情報を伝達するのに糸が使われている。ミラーボックスをはずすためにはこの糸を張りなおす決心が必要である。

配線にゆとりがあって非常にメンテナンスがやりやすい。

黄矢印がドラムの軸。ここにごくごくわずかに注油すると幕の走りが安定する。注油しすぎてリボンに油が付くとアウト(リボンが切れる)。

赤矢印が幕のテンションを調整する場所。上が先幕、下が後幕だった記憶がある。PCのモニタを見ながら調整。1/1000はずいぶん遅そうだがとりあえずすべてのシャッタースピードで動くようになった。

もちろん正式に調整するためにはシャッターメータが必要である。

隙間からミラーボックスの稼動部が見えるので慎重にやればある程度注油できる。もちろんミラーボックスをはずすのが確実。でも糸を張りまわす自信がない(笑)

付いていたMC W. Rokkor-HG 1:2.8 f=35mm。レンズ全面にカビ・曇り。絞りにも油が回った状態。結局絞りの分解までする羽目になってしまった。