マーシャル光学:マーシャル・プレス(Marshal Press)のレストア

マミヤの間宮精一氏がおこした会社「マーシャル光学」が世に送り出した唯一のカメラである。ニッコール Q 105mm F3.5が付いているのが特徴。

2002年8月10日

 

ファインダーがズームしない。あとは特に問題なし。

ニッコール Q 105mm F3.5。135mmと150mm用のコンバージョンレンズがあった。
マミヤプレスとは違ってホルダは固定式。このネジをはずすとホルダがとれる。

トップカバーはネジ4本と接眼レンズをはずせばはずれる。

ファインダの構造。右下にあるのは105mm・135mm・150mm用が一つになったカムである。
蛇腹の繰り出しはチェーンで距離計に伝えられる。
大きなハーフミラーの後ろにズーム式のファインダがある。蛇腹の繰り出しとともにこのファインダがチェーンで引っ張られて左に回転する。この固体では、このチェーンの取り付けリングが破損していた。
下側にあるチェーンが90度曲がって上のアームにつながる。これは補修前の状態。

距離目盛も一つの円板にコンバージョンレンズを取り付けた時の目盛りが入っている。

なお距離計連動範囲を超えて蛇腹を繰り出すことが可能であるが、この時にはシャッターダイアルをOFFにする必要がある。

6x9のアパーチャーがはずれるようになっているのでここにピングラを付けでピントを合わせ、その後一枚撮り用のホルダを取り付けたのであろう。

 

非常にシンプルなつくりで分解は簡単であった。きっと故障も少なかったのだと思う。

しかしきっと売れなかったんだな、このカメラ。得中古市場で見かけることは少ない。