ライツ:ライカIIIcのレストア

平成8年12月2日に「レモン社」の委託コーナーで買ったIIIc。久しぶりに使おうとしたらスローが全滅していたため分解した。ライカの中ではもっとも値打ちのないシャークスキンという仕様である。

2002年4月29日

 

  • 購入6年目にしてついにスローが力尽きた。正規の修理にだすとかなり高いので自分でバラすことにする。
  • マウントをはずす。四本のマイナスネジをはずすだけである。
  • パチンと音がしてあとは軽く回る。さすがに精度が高いのである。
  • マウントをはずした。フェドや国産Lマウント機はよくフランジバック調整のためにスペーサーをはさんでいるものがあるが本家ライカはなにもない。ダイカストボディの工作精度が高いのであろう。
  • 軍艦部のネジを5本はずす。
  • マウントの下にある黒色のネジをはずす。これは内部の遮光板を固定しているものである。
  • フロントのネジを2本はずす。
  • ブロックで抜ける。
  • この時、圧板にキズがつく可能性があるのでテレフォンカードなどをはさんでから抜く方が良い。
  • 前板をはずす。
  • 一本が皿ネジになっていてわずかに短い。矢印のネジだった記憶があるが分解の時チェックのこと。
  • 前板をはすした後。
  • 組み立てる時にガバナとリンクするアームがあるので要注意。
  • 底板をはずす。矢印の3本のネジをはずせばよい。
  • 遮光板をはずす。
  • 底部にスローガバナが見える。
  • 矢印のネジをはずすとスローガバナがはずれる。
  • スローガバナを固定しているネジは前の方が短い。
  • スローガバナ。
  • ベンジンで洗浄したtころ、多数の金属粉が洗い流されてきた。軸部に注油し綿棒で表面を拭く。
  • 非常にメンテしやすいように作られていることに感心。
  • ファインダ周りは以前正規のオーバーホールをしていいるので、次回の課題にしよう。
  • 圧板は固定されていない。元の位置にきちんとのせてから本体ブロックを元にもどす。
  • シェルに組み込むとき圧板にキズをつけないようテレフォンカード(ほとんど絶滅危惧種)などでガードすること。
  • ライツにはたくさんの有名レンズがあるが、なんたってエルマー50mmは忘れてはならない名レンズである。
  • 全長:136mm
  • 生産年度:1910-1946年(serial No.360101-397650)
  • シャッター・スピード:1,1/2,1/4,1/10,1/15,1/20,1/30,1/40,1/60,1/100,1/200,1/500,1/1000,B