小西六:コニレットI(後期型)のレストア

1953年に発売されたスプリングカメラ。パーフォレーションのない35mmフィルム(12枚撮り)を使う仕様。 撮りっきりコニカ超mini(現在はディスコン)のパトローネを改造すると使えるらしい。オークションでオリジナルのパトローネが入った個体を見つけたので思わずゲットしてしまった。

  • 2005年12月12日
  • 2006年7月23日

 

  • シャッターがコパルなのでコニレットT(後期型)である。本体はベークライト製。
  • なかなか良い状態で保存されていた個体である。
  • 巻き上げノブの下にあるレバーは巻き止め解除用である。
  • これを左に動かすとスプールがフリーになって巻き戻すことができる。
  • 巻き上げノブは右回転、巻き戻しノブは左回転ではずれる。
  • トップカバーの内部はきわめてシンプル。
  • 巻き止めはこのようになっている。スプールの回転角で巻き止めを行う仕掛け。
  • 当然、だんだんフィルム間隔は広くなっていくのだが12枚撮りのフィルムではそう問題はないのだろう。
  • トップカバーは洗剤をつけた歯ブラシでゴシゴシ。ベークライトなので無理は禁物。
  • アクセサリーシューのネジのうち2本はこうなっているのではずす必要はない。
  • シャッターはきちんと動いていたので今回は分解しなかった。
  • レンズはトリプレットのコニター 50mm/4.5である。
  • 後群をはずしてオキシドールで掃除する。
  • このパトローネが貴重なのである。両端はかしめていないので再利用可能。
  • プレストを巻き込んで準備完了。
  • さてどんな写りなんでしょね。
  • 猫洞さまがコニレットのマニュアルなどを公開して下さっているのでググッてみてください。
  • 行きつけのプロラボのお姉さんにダメモトで聞いてみたら一個見つけてくれた。
  • 右が撮りっきりコニカ超miniのパトローネ。これはカシメていないので再利用可能なのである。
  • 2006年7月23日
  • スローシャッターが動かなくなったので分解。
  • 普通のスプリングカメラであるので、サクサクと分解。
  • シャッターはきわめてシンプル。
  • このスプリングでシャッターを開閉する。
  • ガバナは錆びているし、油切れで固着。
  • ベンジンで洗ってから注油して終了。
  • ところでレンズブロックだけはずして、一眼レフで遊ぶ人もいるみたい。
  • それでもいいんだけど、後で本体に戻してあげてね。オリジナルのベークライトボディで撮ってこそコニレットなんだからさ。