コニカ:レコーダーの分解・レストア

1984年に発売されたMDレコーダーのような格好をしたハーフサイズカメラ。ジャンク品を1100円で見つけたのだが、分解・レストアは極めて難しいので賢人は手を出さないことをおすすめする。

  • 2001年6月24日
  • 2001年6月28日改訂

 

  • ごらんのように外観はボロボロ。
  • 接点を磨いて電池を入れて見たが、ときどきシャッターが切れたり、どんどん連続で巻き上げたりと実用にはならない。
    • レンズ:ヘキサノン 24mm/F4
    • ピント調整:AF (最短撮影距離0.9m)
    • 電池:単3 2本
    • ISO:100 200 400(手動設定)
    • シャッター:1/60〜 500sec、プログラムオート
  • このような変わった形のカメラの分解は難しい。
  • 向かって左側のカバー(フラッシュのスイッチがついている部分)とフロントのカバーをはがす。矢印の部分にストッパーのネジがあるのではずす。さらに裏蓋のネジを二本はずせばフラッシュ・ファインダー部分がごそっとはずれる。
  • こうなる。レンズの右下が電源スイッチの接点なので曲げないように気をつける。
  • 左側のアルミカバーをはがす必要はない。
  • じっと動きを見ていると電池ボックスの横に見えるカムの動きがおかしい。
  • なお、電池ボックスに接してモータがあるので、電池の液漏れをおこすとやっかいなことになる。
  • カメラの主要部分はこれだけです。ピント調整は前玉回転式であるが、ビハインドシャッターではない。
  • これがあやしいカム。
  • ここのかみ合わせが滑っているのだ。何度も巻き上げが行われる原因。
  • さらに分解。
  • カムをすべてはずした状態。
  • これが犯人のカム。プラスティック製。
  • 摩耗で変形しています。超小型のヤスリで慎重に整形していく。カムの動きを見ながら慎重に行なうこと。
  • さらにこのカムにテンションをかけているバネが弱くなっていたので、少し曲げて調整した。
  • これは金属で作って欲しい部品だと思う。
  • シャッターが時々開かないのでレンズをはずした。
  • レンズはプラスチックの鏡胴にアバウトに取り付けられていた。
  • ヘリコイドはない。なんとこの切り込みで前玉を前後させるのだ。ガタが多く光軸がずれるのは仕方がない。
  • 構造を見るとAFは4点ぐらい。シャッター羽根を露出させるのにはフレキをはずす必要がありそうなので、ベンジンで拭いた後、鉛筆の粉をふりかけブロワーで飛ばしぐらいで済ませた。
  • これが後玉。プラスチック玉。
  • 固定は右上の板バネで押さえているだけ。