ハンザ:ソルントンシャッターのレストア

ハンザのソルントンシャッター。バレルレンズ遊びがしたくて2000円ちょっとで入手。

2003年3月10日

 

元箱付き。工芸品のような美しいシャッターユニットである。

左のギアを回してチャージするのだろうけど全く動かない。
サクサクと分解する。木ねじで組み立てられている。
シャッター幕は風化してボロボロ。左のドラムに巻き付いたまま一体化してしまっていた。
採寸のため慎重にはがしていく。
ドラム。スプリングは大丈夫。

ん、イラクに最後通告!?

一枚のシャッター布にスリットを開けただけである。先幕が9cm、スリット間隔が7.5cm、後幕が13cmであった。スリット間隔が同じならとくに問題はない。

http://aki-asahi.com/で購入した新品のシャッター幕を使った。やや厚手であるが品質は良い。
ゴム系接着剤を使って元通りドラムに張り付ける。
黒いアームが上に上がるとシャッターが切れる。この位置はバルブのポジションである。

ドラムのテンションを変えることによってシャッタースピードを調整する。あまり正確なものではないがそれなりにスピードは変化する。

公称は1/15, 1/30, 1/45, 1/60, 1/75, 1/90と細かい。仕掛の特徴として常にシャッターは全開するのでシンクロターミナルを増設することも可能である。

このピンがぴっかってバルブになる。