フジカ:ST-Fの分解・レストア

超へんな一眼レフ。JFC会の宮本@BINさまから頂いた。ミラーシャッターの非マニュアル機。1979年6月発売。フジカST-Fはこんなヤツ JAPAN FAMILY CAMERAFUJICA ST-F も参考にしてください。作例

2001年10月30日

 

 

びっくりするほど軽い一眼レフ。それもそのはず総プラスチックカメラなのだ。「写るんです」につうじる造りである。

下にあるのがミノルタ:ハイマチックE。

 

軍艦は簡単に開く。ストロボのついている側の外皮の下に隠しネジがあるので注意。

レンズボードは四本のネジで固定されている。

ちゃんとしたスプリットイメージのあるフォーカススクリーン。
ペンタプリズム。モルトに接触していた部分の銀蒸着がはげている。アルコールで拭いたあと「アルミホイル」をあててごまかす。

底板をはずす。オートらしき機構はみあたらない。

絞りを動かすと同時にシャッター開閉時間が変化する仕掛け。

エレキ仕掛けはやっぱりない。
絞りを絞った状態。上側のアームにミラーがぶつかって止まる。そうするとシャッターが開いている時間が短くなるのである。

絞りを開いた状態では、ミラーは最上部まで上昇する。そうするとシャッターが開いている時間が長くなる。

ミラーはバネで上昇するが、そのスピードは一定である。なんというシンプルな仕掛けであろうか!!

 

この変な切り抜きと上の写真のストロボの後ろにある黒いアームが組合わさることで絞りらしき格好になるのである。

断っておくがこのカメラは中国製でもロシア製でもない。国産のフジカである。

   
   
   

 

「世界で初めて一眼レフにストロボを内蔵」なんだそうだ。

  • レンズ: フジノン40mm, F2.8(3群4枚)
  • シャッター: プログラム式ミラーシャッター(1/60-1/750sec)
    • 構造を見れば信じがたいが、公称はこうなのである(笑)
  • 重量:360g
  • 発売:1979年6月
  • 定価:¥29,800