フジカ:コンパクトDのレストア

1968年に発売されたコンパクトカメラ。レンズはフジノン f=4.5cm,F1.8(4群6枚)と豪華仕様。

2004年5月3日

 

何年か前に買って一本撮ったんだけど、シャッターを切っても次の巻上げが時々できない、露出計が少ししか振れない、二重像がカメラの位置によって大きくずれる、などのトラブルがありお蔵入りしていた。

あまりトリッキーな仕掛けはない。このカメラは背面のダイアルで距離を調整するのが特徴。ここは二本のイモねじをはずしてダイアルを半回転させると抜ける。
距離計ダイアルはこの位置で。
露出計は完全にブロック化されていた。この露出計はマニュアル時にも働く。

露出計の下にあるこのカムがはずれている時には巻上げが出来る。シャッターボタンを押してシャッターが切れると同時にこのカムがはずれなくてはいけないのだが、ほんのわずかに遅れるのである。

このカムをはずして慎重にダイアモンドやすりで整形した。

前板はねじ一本で固定されている。機構的にはコンパクト35と同じである。

今回は開けなかったがシャッターはシチズンMXV。

露出計内部を開けてみる。小さなねじがメータの内部にはまりこんでいた。このため十分針が振れなかったのである。
露出計の裏側。CITZEN製である。
二重像のずれはファインダ前面の凸レンズの接着のはがれ。再接着で一件落着。

試写してみたらカウンタがうまく進まないので再度分解。

矢印のあたりのカムの変形とテンションの抜けが原因。マイナスねじでテンションの調整ができる。回しても抜けないねじなので注意。

このカメラの特徴。このカムで鏡胴の繰り出しを行う。グリスは劣化していた。ベンジン浴行きである。
これは偏芯ねじになっている。無限遠を調整するものだろう。触らないのが吉である。ピングラで見ても収差のためにピントの山がわかりにくいレンズなので。