イハゲー:エクサIIのレストア

平成14年2月17日、JFCの面々と視察?に行った中古カメラ屋でハーフ番長@鈴木さまが見送った品物。レンズ付きで5000円でゲットしたが、世の中そう甘くはないのである。

縦走りフォーカルプレーンシャッター機でミラーはチャージすると復帰する構造になっている。

2002年2月21日・3月3日改訂

 

 

シャッター不動のジャンク。一眼レフの修理にはぜんぜん自信がないのであるが。勉強のためにゲットした。メイヤーオプティックのドミプラン50mm F2.8が付いていた。

どりあえずトップカバーを開ける。ネジ止めされている軸がか弱いので注意が必要。
トップカバーをはずした状態。
巻き上げレバーをはずすとこうなる。あわてずにバネをはずしておく。
ギア周りにはグリスの固着があるのでできる限り洗浄・注油をおこなう。
裏蓋はピンを抜けばはずれる。
下からネジを4本はずせば、シャッター・ミラーブロックがごっそりと抜ける。
シャッター幕のリボンがはずれている。これを接着すればOKかと思ったがそれは甘かった。
大きな歯車が先幕と後幕のタイミングを決定するのであるが、どうも動作がおかしい。

二枚のギアをはずしてみる。

チャージレバーに連動してミラーアップするはずなのだが途中までしか動いていない。よく見るとミラー側のピンがはずれてしまっていた。ここをはめ直したがまだダメ。

ミラーボックス内部のギアの動きをよく見てみると、どうもかみ合わせの位置がずれている。側板を少し浮かせてかみ合わせを調整した。

その後先幕と後幕ギアを調整するとシャッターが動くようになった。

大きな歯車は軍艦上のシャッタースピードダイアルと連動する。上はスローガバナである。

右側のギアの切り込み部を動かすとシャッター開放時の後幕位置が調整できる。

やれやれ。なんとか機嫌良く動いてくれるようになった。あとはペンタプリズムとスクリーンを掃除して組み上げるだけである。

試写した所シャッター幕にピンホールが多数あることが判明したので再度分解した。

ゴム引き布なのであるがゴムが劣化してひび割れした部分にピンホールが多数開いていた。シャッター幕を作り直すのが良いのであるが面倒なので荒技を試してみる。

ホームセンターを探してみるとカー用品コーナーでホルツのすき間シール剤を発見した。4時間で硬化するタイプのシンリコンゴム系シーリング剤である。

テープで固定してシーリング剤をへらで刷り込む。

光にかざしてみるとピンホールはつぶれているよである。多少光沢があるのが気になるところである。

  シャッターテンションを調整することで1/250secまで全開するようになった。やれやれなのである。