コニカ:
C35E&L
の
分解・レストア
C35からレンジファインダーをはずしたもので、「ピッカリコニカ」の前身です。ちょっとメカニカルでかっこいい。
2001年3月8日
たまたまもらってしまったジャンクのC35E&Lです。
オートが全く作動しません。プログラムオート機なので痛いところです。
外観はまずます、レンズはきれいなので早速レストアしましょう。
レンズのカニ目をはずすと、AEの要Cdsがのぞきます。
テスターで抵抗をはかってみると、明るさに応じて変化します。
また、メータもテスターでの導通はOKです。
というころで、配線がどこかで断線しているための故障と判断できます。
Cds、メーター、感度調整用の固定抵抗が直列に入っているだけの極めてシンプルな回路なので、ここは全部の配線をやりなおすことにしました。
Cdsのリード線を新品に交換したところです。
水銀電池の代用にLR44を使った時のメータの誤差をきちんと解決するならば、この抵抗に1Kぐらいの抵抗を直列にいれると良いかもしれません。今回は面倒なのでパスしましたが、ファインダーの下にはそのために十分なスペースがあります。
バラックでのテストでAEが働くことが確認できました。
バラバラにした時の写真。
このカメラはものすごく簡単に分解できます。非常にメンテのやりやすいカメラです。
Cdsのリード線をはずした状態ではこのようにバラバラにできます。
シャッターをあけるのも非常に簡単です。
しっかりした作りのファインダーです。
C35E&Lは大変簡潔なメカニズムを持っており、レストアの練習には最適だと思いました。以前にバラしたC35EFとも良く似ています。
スペックは
発売 昭和46年
レンズ HEXANON 38mm/F2.8
目測式ゾーンフォーカス
プログラムオート(コパル) 1/650-1/30秒
電池:H-C 1個
大きさ:112x70x52、340g