リコー:オートハーフSE2のレストア

1976年11月に発売されたハーフカメラ。レンズは富岡光学が製造したリコー25mmF2.8(3群4枚)。シャッタースピードはオート時は1/125sec、ストロボ使用時は1/30secに固定される。

2007年10月6日

 

  • 先日、さるお方から大量のカメラをいただいた。
  • その中に非常にきれいなオートハーフSE2が入っていたので早速整備を行なうことにした。
  • このレンズカバーだって貴重品。
  • シャッターは切れるがオートは動いていない。
  • 傷一つない個体で、ぜんまいの巻上げノブには保護シートがかかったままの状態である。
  • オートハーフSEとほとんど同じであるが、ホットシューが追加されたため、この部分をはずさないとカバーははずれない。
  • 三脚穴の奥にネジがあるのでこれもはずす。
  • 内部構造はSEと同様である。
  • このサイズのカメラにこれだけのメカを詰めこんだリコーの実力に頭が下がる思いである。
  • 「手裏剣」カムの裏側に歯車が並んでいるが、固着しやすいところなので少量の注油を行なう。
  • セレンへの配線。
  • 微調整用の固定抵抗を抱き込んだ状態でネジ止めされている。
  • この抵抗をショートさせてもメータは動かない。
  • セレンから電圧が出ていないのである。
  • リコーオートハーフのセレンはダメになっているものが非常に多い気がする。
  • 同じ時代のオリンパスペンのセレンはほとんど大丈夫なことと対象的である。
  • セレンは環境問題もあってもはや製造されていないらしい。
  • そこで使うのは太陽電池である。
  • これはダイソーの電卓。
  • 太陽電池でもLR-1130でも、どちらでもOKという仕様。
  • 早速、太陽電池を頂くことにする。
  • バラックで組んでみると、それらしくメータが振れる。
  • ダメになったセレンのかわりに太陽電池を入れる。
  • 太陽電池は小さいので、回りをパーマセルテープでマスクする。
  • セレンよりわずかに厚いので、裏側も削って細工する必要がある。
  • 直列に入れる抵抗はいろいろカットアンドトライが必要である。
  • ここを半固定抵抗にしてから調整してもいい。
  • これがオリジナルのセレン。
  • 裏側に「モリ010」と印刷されていた。何だろ?
  • ファインダを降ろすとくわえ込み式メータの仕掛けが出てくる。
  • ファインダもクリーニングしておく。
  • 太陽電池に交換したオートハーフSE2。
  • パッと見た目にはオリジナルと区別が付かない。