リコー:オートハーフSのレストア

SEの成功に気をよくして手に入れたジャンクである。メーター死亡のため、シャッタースピード1/125sec固定・マニュアル絞りのカメラにしてある。オートハーフのセレンは経年変化に弱そうに思われる。

  • 2001年9月16日
  • 2007年2月27日追加
  • リコーオートハーフS。
  • みかけはきれいだが故障だらけで苦労した。
  • オートハーフSEと同じなのでサクッと開ける。
  • 肝心のゼンマイ部が全く動かない。
  • ゼンマイドライブの心臓部。簡単にはずれるがこれを開けることはできないのかもしれない。
  • 手裏剣カムの裏側にあるギアが完全に固着して動かない。ベンジン洗浄と注油をおこなう。
  • 巻き止め部。オートハーフSEとは構造が違う。だいぶ部品が少なくなっている。
  • シャッターも固着して動かない。
  • トホホの気持ちで分解を決意する。
  • レンズ・絞りユニットの取り外しはSEと同じ。
  • こういったかんじでブロックではずれる。
  • シャッターユニットをベンジンにつけて洗浄しても全く動かないので、やむなく分解する。
  • マイナスネジ5本をはずすと開く。
  • 開けるとたぶん歯車が飛び出してくる。が、あわてる必要はない。非常にシンプルなシャッターなので元通り組み上げることは簡単である。
  • しかし、この状態でもシャッター羽根が全く動かない。
  • 完全にバラバラにする。
  • シャッター羽根を戻すスプリングを取り付けているネジがずれてシャッター羽根を圧迫していたのだった。
  • レンズもカビだらけでだったので完全に分解し過酸化水素水で洗浄する。
 
  • いやー、見かけは元気そうだったけど大変な重病人だった。しかしこれでオートハーフならなんとかなおせる自信がついた。
  • 久しぶりに別の個体を分解してみた(2007年2月27日)。
  • セレンが生きておりAEが作動する。
  • このシャッターの構造は本当に見事である。
  • 二枚羽根シャッターは油に弱い。
  • こうやって分解してベンジン浴する必要がある。