コニカ:ヘキサノンAR 200mm F3.5のレストア

某デジカメ用に改造されるらしく、最近レッドデータブック入りが危惧されているARヘキサノン。ハードオフのジャンク箱から救出してみた。

2008年4月1日

 

  • このヒドイカビを見よ!
  • こんな物件に1000円の値札を付ける馬○と、それを買ってくる馬○がいることに乾杯!
  • 前玉の裏側にひどいカビが見える。
  • 普通なら銘板をゴムで回してはずすのだが、このレンズはビクともしなかった。
  • そこで鏡胴を見てみると、2本のイモネジを発見。
  • これをはずして、フィルタ枠を回すとごそっと抜けてきた。
  • 実は、この構造。昨年ノリタ66用の望遠レンズを分解したときに一度経験していた。
  • フィルタ枠と銘板は一体であることに注意。
  • 前群は手で回すだけではずれる。
  • 前群の一枚目を固定しているリングは軽く接着されているので、ベンジンを少し流してから回す。
  • もちろん力技は厳禁である。
  • 一枚目。
  • こういう綿状のカビは激しくてもきれいに取れることが多い。
  • カビ取りはオキシドールに限る。
  • アルカリ性のカビキラーなどは厳禁。
  • これは前群の一番後ろ。
  • オキシドールを含ませた綿棒でさっとなでるだけできれいにカビは取れる。
  • もう一度、アルカリ性のカビキラー厳禁。
  • 仕上げはアルコールとエチルエーテルを1:1に混合したものを使う。
  • 「シルボン紙」というホコリの出ない紙を割り箸に巻いて渦状に拭き取っていく。
  • 拭きムラを作らないのはかなり難しい。
  • 前群はまずまずOK。
  • 後群は分解しないで拭いたので、多少の拭きムラが残ってしまった。
  • 写りにはあまり関係しないので良しとする。
  • 非常に質感の良いレンズである。
  • コニカAcom-1につけていざ出陣。
  • ARレンズを面白がってデジ用に改造しているあなた。ぼくは大変悲しい思いをしている。ちゃんとコニカのボディで使ってあげようじゃないですか。